iOSライブラリを自作する

Satsuki Hashiba
3 min readApr 29, 2020

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本記事では、iOS向けのライブラリを自作するにあたり、はじめに知っておきたいポイントをまとめています。

NewYorkAlert

Alert / Action sheetを表示するiOS向けライブラリを公開しました。主に以下の特徴があります。

  • Alert / Action sheetの両方に対応
  • シンプルなデザイン
  • Text fields / 画像を簡単に追加できる
  • ダークモード対応

自作ライブラリの作成・公開を通して、はじめに知っておきたかったポイントをまとめます。

プロジェクト構成

ライブラリ作成のプロジェクト構成には

  • ライブラリのソースコードとデモアプリのproject
  • ライブラリのprojectとデモアプリのproject

など様々ありますが、最終的には

  • 1 projectにライブラリのFramework+デモアプリのTarget

を採用しました。

理由は以下の通りです。

  • デバッグが容易
  • Carthageに対応するためにはFrameworkでなければならない
  • プロジェクト化することでjazzyによるドキュメントページ生成が可能

UIの実装

以下の理由から、UIの実装にXibファイルや画像は利用せず、全てコードで記述しました。

  • ライブラリ利用者にとってUIの変更点がわかりづらくなる
  • Cocoapodsにリソースを含める方法が煩雑である

APIドキュメント

APIドキュメントの作成にはrealm/jazzyを利用し、生成されたページをレポジトリのGitHub Pagesに設定しました。実際のページがこちらです。

jazzyはソースコード内にあるMarkdown形式のコメントから、Apple公式ドキュメントと同じような見た目のページを自動で生成してくれるツールです。Markdownのコメントは、jazzyによってドキュメントを作成できるだけでなく、以下のようにXcodeでQuick Helpが表示されるようになります。書き方はこちらを参照してください。

その他

ライブラリの命名や.podspecファイルの記述、READMEの内容など、わからなかったり迷ったりした場合は、awsome-iosで他のライブラリを参考にしました。

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